日々雑感051001

http://d.hatena.ne.jp/tdaidouji/20050930
とりあえず僕の所感などを。
僕のスタンスですが、最初に、tdaidoujiさまが「僕に対する」私信という形で一連のエントリを書かれたとき、その可能性を感じたものの確信を持てず「とりあえず保留しておく」という態度の下に、半ば返信、半ば全体的な所感という形でエントリを書いていました。リンクやトラバなどで名指しされてないと、レスしづらいのです。
それゆえに、僕の9月27、28日辺りのエントリは、tdaidoujiさまのエントリを意識しつつも、他の(web上やリアルに散見する)「CROSS†CHANNEL」批判も含めたより広い対象域に対して、僕の所感と反論を述べるものになっています。エントリ内部に複数の軸があって、大体同じ方向を向いているとはいえ、微妙にずれがある上、直接的な返答にはなっていないわけです。
また、僕の主要な問題意識は、前述の行為を足場にした「CROSS†CHANNEL」の特異なループ構造再評価と、その手法が何故選択されたのか、それがいかなる意味を持つのかを中心としていますので、その辺りでも、ずれがあります。これまでのエントリを拝見したところ、tdaidoujiさまは「CROSS†CHANNEL」に対して、余り積極的な価値を見出されていないようですし、僕が「CROSS†CHANNEL」自体に対して持つ問題意識にも、それほど関心がおありでないように思えますから。
問題意識が十分にシェアされていない上に、きちんとした応答の体もなしていない。これは議論とはいえませんね。ただ、僕は「CROSS†CHANNEL」を再評価するに当たって、ノベルゲー全体の構造論辺りに微妙に足を突っ込んでいますし、これから先もそうした事柄についてかなり言及していくと思いますので、ある程度、問題意識がシェアされていると思います。そのため、根本的にはずれていながら、ある程度重なっているが故に、相互にインスパイアされて相関性を持つエントリの連鎖が発生し、それがあたかも一見議論に見えるだけだというのが、適切な表現ではないかと思います。最初に僕に「私信」という曖昧な形でエントリが投げられたことと、僕がその対応を曖昧にしたこと(僕宛の私信と確信できない以上、完全に無視するのが最も正しい選択肢だったでしょう)が、そうしたねじれを生み出したのではないかと。
だから、リンクを張られて「議論や批判をするつもりはない」とおっしゃられても、そもそも議論でも批判でもないのです。この一連の事柄は。少なくとも、そうした行為を積極的に行うなら、リンクやTBによる議論相手と議論対象となるエントリーの特定が必要になるわけですから。

追記

ここからは通常の日記モード。
群青の空を越えて」が出ているのをすっかり忘れていたので、急ぎ確保に走らなければなりません。体験版では地味ながらいい雰囲気がかもし出されていたので。
後、僕が昨今の注目しているのは以下のサイトのエロゲです。既にあちこちで話題になっていますが、こちらでも紹介。
http://www.lostscript.jp/
コンセプトは「デジタルゲームブック」。およそゲームブックの全ての読み方とプレイをコンポーネントに実装し、しかも強力なユーザーインターフェイスで可読性とプレイアビリティを劇的に向上させた作品になるらしいです。いまだかつて、ランダムに並べられたパラグラフを頭から通したり適当に飛ばして読んだり、バックログをパラグラフ単位で行えたりするノベルゲーは存在しなかった(当たり前だ)。しかも死亡パラグラフは14! シナリオライターがその方面に素養のある人らしく(「終末の過ごし方」のあの人ですが)、テーブルトークRPGユーザーやゲームブックユーザー向けの小ネタも多いようですし、美術がどことなくベクシンスキ風なのも素敵です。いっそキャラも「さっちん(本物)」みたいなのだったら良かったのに(ぇ

読書日記051001

ふらふらと図書館に。本当は民俗学資料を読まねばならないのですが、資料をおいている本館へと出かけるのが酷く億劫で、近傍の分館に。

後巷説百物語 (Kwai books)

後巷説百物語 (Kwai books)

題名の通り、「巷説百物語」の後日談。時代の変化に従って、去り行くものと残されるものがあり、残される側だった百介も、今では去り行く側の人。それが一連の物語の流れで表現されている。とても綺麗にまとまったな、という印象があります。終わりよければ全て良し。ただ、百介と又市にやおい的関係を見出してしまう辺りが僕の凡俗である証拠です。

綺譚集

綺譚集

極めて洗練された文体で語られる「奇妙な味」の小品集。いずれも味わい深く、人間の感性の特殊な一面を切り出し、スポットを当て、日ごろ見るそれと別の影を映し出すことに成功しています。だけど、そうしたありふれた感想しか沸いてこない。この辺りも僕が凡俗で(ry

  • 図書館で借りた本

偉大なる同志速水螺旋人閣下の日記で激賞されていた日本内戦小説。非常に面白そうに紹介されていたので、一度読みたいと思っていたのです。これが面白ければ「ハルビン・カフェ」も読んでみようかと思っています。

id:kanabowさまの紹介エントリーを読んで、随分と興味深いテーマを扱っているなあと感じ、借りました。事前印象では、ジョン・ヴァーリィ「バービーはなぜ殺される」+京極夏彦陰摩羅鬼の瑕」みたいな小説なのか? という感じなのですが、それってどんな小説だよと思わないでもないです。

KOOL原虫とか。貴志祐介作品は「青の炎」以外読んでおらず、「青の炎」自体は大好きな作品なのですが、櫛森秀一といういかにも17歳らしい純粋さと残酷さを秘めたキャラクターによるところが大きく、他の作品だとどうだか判らないので、物は試し、ということで。
余談ですが、「青の炎」も自転車少年の話です。「ひとつを除いて、何にもなれなかった」「殺人者にしかなれなかった/ならなかった」少年の話。裏「サマー/タイム/トラベラー」かもだ(酷く強引に)。